捨て猫を拾った話





1ヶ月前くらいの話。
僕は3匹の仔猫を拾った。











最近、僕のSNSにたびたび猫が登場していると思う。あぁそうだ。SNSに猫をあげまくっている。


猫好きな人ってSNSにやたら猫の写真を乗っけてるように思う。犬好きのそれよりもそれは多いように思う。


はっきり言ってそういうの、もういいよ、みたいな。うるせぇよ、みたいな。思ってたし。猫好きアピール過剰だろお前らって思ってたけど。いざあんなのが家にいたらそらあげるわな。あげるわ。許してくれよ。あげるわ。



まぁ、猫を拾ったよ。
捨てられてた子猫。
あの歴史的豪雨の時期に。雨が降り出した初日くらいに拾ったのよ。

その前の日からうちの近くに猫が捨てられてることは知ってた。ちなみに近くって、ほんとに近くで。家の柵のすぐそこ、みたいなとこ。道というか、家とその隣の洋服の青山の間の通路みたいなとこに捨てられてて。ダンボールもなしに、猫そのままが捨てられてて、半分野生化してた。





初めて出会ったのは拾うことになる日の1週間前くらい。最近外からなんかの甲高い鳴き声が聞こえるなぁとか思ってて、むしろ鳴き声だとも気付かなくて、最近テレビ見てるときたまに聞こえる高い音なんだろう、くらいだった。でもある日、それがすごいはっきり聞こえるときがあって、猫の鳴き声だって気付いた。窓から外を覗くと3匹のちっちゃな、本当にちっちゃな猫が例の細い通路にいて、うわ可愛い、触りたいとか思って外出たらすぐ逃げちゃった。その日はそのまま、なにもなく終わった。


次の日、また鳴き声が聞こえる。
なんか絞り出すような、訴えるような声に聞こえた。子猫の声なんて聞いたことなかったから、"そのいつも聴いてる猫の声と違う感"がそう聞こえさせただけかもしれないけど、、。ニャーじゃなくて、キーみたいな。すごい甲高い鳴き声。


その後もそんな感じでいることだけ認識してる日々が続いたんだけど、ここで気付く。あいつら野良だと。捨て猫だと。そもそもあんな小っちゃい猫を外に出して飼ってるなんてありえん。しかも茂みを住処としてるぞこれ、と。気付くの遅いけど。これが拾う2日前くらいかな。おれは野良猫に禁断の行為をしてしまったのよ。餌付けしちゃったのよ。やっちまったよ。近くにあるサンドラッグでわざわざ子猫用の餌買って、いつもその3匹がたむろってる通路に置いといたの。

で、ちょっと時間おいて見に行ったらおぉ、3匹いるじゃないか!貪り食うようにがっついてる。サンジに飯貰った時のギンみたいに!!(ONE PIECEの名シーンだよ😗)
近づいても逃げずに無心に食ってる。触ると、もう肉なしで直、骨!みたい感じでクソガリガリ。顔も鼻水だか目やにだかで汚ねぇし、、、おれの中の善人がこいつらは助けてやらなきゃいけねぇ!と叫んでた。



でもいきなり飼うつっても、家の都合とか、金とか、、おれニートだし??てことでとりあえず支援だけしようと思った。そんで次の日も餌買って置いといたりした。そんなこんなで接触してたら、やっぱ情湧いてたよね、もうその時にはもう、おれの心は決まってたのかもな。















🌞☁️☁️☁️💨💨💨☔️☔️☔️
















そして拾うことになる次の日。雨が降っていた。なにより子猫が気になる。これ大丈夫か?あいつら死なないか??なんてことばかり考えてた。

そしたらニュースでここ1瞬間ずっと大雨だとかやってるじゃないか!!マジか、マジであいつら死ぬ!おい!!



そして変な正義感に後押しされるように、もうおれの身体は動いてた。家にダンボールはなかった。だから近くのドンキに行ってダンボールを貰いに向かう。なるべく大きめのダンボールください!なんて言って5個ぐらい貰う。平日の昼前、雨の中傘さして、むき出しのダンボールを抱えて歩くニートの男。むき出しのダンボール5個は予想以上に持ちにくい。しかも傘を持っているから片手、余計持ちにくい。平日で人通り少ない通りの歩道を不恰好に歩く。やっと家について、潰れたダンボールを箱型にしようにも、家にガムテープがない!クソ!こんなときにおれの家にはなにもないじゃないか!サンドラッグでガムテープを買ってきてやっと、猫の家(仮)をこしらえる。


決心してから約30分後、やっとの思いで作ったコストパフォーマンスの悪いボロボロの家を持って、家から5秒のとこにいる猫の住処へと向かう。猫は意外にも早く見つかった。茂みの中、3匹丸まっている。びしょびしょになって震えていた。猫とろくに触れ合ったこともなかったおれは、がさつに首根っこをひっつかんでダンボールに3匹とも投げ入れる。無事回収完了。その後速攻で風呂にぶち込む。おりゃおりゃおりゃああ!!と叫びながら3匹を洗い散らかす。猫もキー!キー!と言いながら抵抗するが、それをかき消すほどの叫び声をあげながらおれは洗った。この子達をどうにかしなきゃ!無心でおれは洗った。おりゃおりゃおりゃああ!!

















☁️☁️☁️☁️☁️☁️☁️☁️☁️🌞☁️☁️☁️

















…そしてついに、その日からおれと猫達との生活が始まることになる。親には事後報告で知らせることになるが、もちろんしこたま怒られた。だが持ち前の頑固で、、まるでそれは学校を辞めると言い張ったときのような頑固で、おれは猫を家に置き止めたのだった。。。




f:id:rn5sto:20151014142847j:image

写真は、まさに保護した直後のもの。まさに根っからの野生児の彼らの目つきは鋭く、隙を見せたら殺されるんではないかと思ったほどだ。



f:id:rn5sto:20151014143758j:image
f:id:rn5sto:20151014143811j:image
f:id:rn5sto:20151014143718j:image
f:id:rn5sto:20151014145626j:image
f:id:rn5sto:20151014145558j:image


トイレを覚えてダンボールの中で飼うのを止めたくらいの頃の彼らは非常におしとやかになり、おれが動くたびについてくるようにまで。白は相変わらず不細工
だが、他の2匹は可愛らしくなった。


特に茶色に関しては、

f:id:rn5sto:20151014144324j:image
f:id:rn5sto:20151014144435j:image
f:id:rn5sto:20151014144525j:image



まん丸で整った顔、人懐っこい性格、言動全てがあざとい子猫になっていた。



f:id:rn5sto:20151014144657j:image
なかでもこの写真なんて、、、すごくないこれ?なんか読者モデルの自撮りみたいな写真。茶色ちゃんは猫雑誌の表紙飾るような猫モデルの仕事入ってもおかしくないんじゃないかってくらい可愛かったな。




でも本当に3匹とも可愛く、幸せな日々だった。餌や排泄、いろいろ手探りで悪戦苦闘しながらしばらく飼っていた。そんな生活も、束の間。

f:id:rn5sto:20151014145217j:image

この写真が、3匹で撮った最後の写真となる。

そう、貰い手が見つかったのだ。どの子にしようかな〜などと言っていたが目は茶色しか見ていなかったような気がする。まるで人生の縮図のような光景だった。茶色がまず貰われ、その2日後に黒白が貰われた。喜ばしいことだが、なんだか少し悲しかったかな。そして、なにより白色が不憫だった。不細工なだけで1匹余らさせるなんて…わかるよ…白色!わかるよその気持ち!

f:id:rn5sto:20151014145736j:image
1匹になった直後の顔。。
うんやっぱ不細工。選ばれないのはしょうがないよ。。。




でもそんな白色も、その後愛情かけまくってたら、、、、
f:id:rn5sto:20151014150050j:image
f:id:rn5sto:20151014150213j:image
f:id:rn5sto:20151014150232j:image
…なんだか、少し可愛い。



だって一番酷い時がこれだもん。
f:id:rn5sto:20151014150358j:image
f:id:rn5sto:20151014150420j:image

間近で見てたおれは整形としか思えないよ。笑







そして最近、この白い子猫ちゃん、佐藤家で飼うことが正式に決まりました!

名前を白色(しろいろ)ちゃんといいます。基本しーちゃんだからフルネームで呼ぶことなんてないけど、この子は佐藤白色ちゃんといいます。




怒られると隠れたり、


f:id:rn5sto:20151014151102j:image


すぐ噛んだり、


f:id:rn5sto:20151014151131j:image


おれの耳が好きだったり、、


f:id:rn5sto:20151014151148j:image

今はこの子のいろんなことが愛おしいのです。







まぁそんな感じ。
猫のろけブログでした🐱🐾


ということで。
これでのろけはしばらく終わりにしようかなと笑。最近のおれのSNSは、我ながらに気持ち悪くて、ほんとどうにかしたいと思っていたから、一旦ここでのろけきってみようと!そういう日記でした。



あ、ちなみに白色ちゃんは、この日記を書いてる間、おれのここにいました。

f:id:rn5sto:20151014150915j:image

ふふ。










そんな、最近起こった僕と猫のお話。



























おわり