東京
なんで、都会の街並みには思い入れが入らないんだろう。
思い入れっていうのは、つまり思い出のこと。
例えば通っていた中学校とか、今では家と離れたところにあるから滅多に行かないけど、たまに行くと思い出がいっぱい溢れて来る。
そういう、通っただけだとか、聞いただけだとか、見ただけだとか、そんな軽いアクションで思い出が蘇ってくるような場所って、いっぱいあると思うんだけど。
おれは高校生の3年間、世田谷区の桜上水まで通ってたんだけどね。もちろん、高校の校舎を見るといろんな思い出がよみがえってきて、泣きそうになったりするよ。たまに行くとね。
でもなんだろう。新宿の街には思い出が全然ないなぁみたいな。
日常的すぎるからなのかな?でもおれ、いま通ってる大学の、水道橋という街にも思い入れが入れれると思えない。笑
それと今日、有楽町から東京駅まで歩いた時とかも思った。いまおれはこの道を恋人と歩いてて、すごい幸せだ。って。
ちなみにこの有楽町から東京駅まで歩くってのは、おれと彼女との間ではほんとにありふれたデートコースで。なぜって彼女は虎ノ門で働いているから、そっから歩いてふらふら有楽町とかまで歩いて行って遊んで、そのままいっそのこと東京駅まで歩いて帰ろう(彼女の最寄りは中央線の東中野だから)、みたいな流れがよくあるからなんだけど。
そんなよくある景色を今日も歩いてたわけだけど、そんときにふと、一人で思ってたわけですよ。
もし、いやほんとにもし万が一、いまの彼女と別れるようなことがあって、その後しばらくしてここを歩いたら彼女のことを思い出すかな、って。
んー、思い出さないんじゃないかなー、それくらい都会の街並みは思い出になりにくいって、そう感じた。少なくとも都会じゃないとこよりは。うん。そんだけの日記。